一般財団法人橋本財団の2017年度福祉助成において、ポケットサポートが提出しておりました「長期治療を必要とする病弱児の家族へのレスパイトケア」が採択されました。
これまで当団体では病気による困難を抱える小学生から大学生、そして就職を目前にした若者まで継続的に学習・復学・自立支援を行ってきました。入院中や通院時に利用できる学習支援、自宅療養中のテレビ電話を使った遠隔学習支援、病気を抱える子どもが安心して夏祭りやクリスマス会に参加できる交流イベント開催は、子どもたちが夢や希望を感じて笑顔になり、勉強にも治療にも前向きに取り組む活力になっていると感じています。
岡山県における社会福祉のさらなる向上のためには、子どもたちを支える家族(両親・きょうだい)にも夢や希望を感じてもらい、家族全員が主体的に自分らしさ、多様性を発揮しつつ、相互に関わりながら笑顔になれる地域づくりを行う必要があります。
進学や復学の不安を抱える父親と母親、障害を抱える弟を様々な面で支える兄など、病弱児支援において家族の協力は必要不可欠です。病気の子どもを持つ親やきょうだいは、負担や不安が大きく、様々な面での支援を必要としています。家族が安心して当事者同士で会話や交流できる場所の提供は、辛い思いをしているのは自分一人ではなく、同じような思いを抱えている人がいることを知る場所にもなります。家族だけで抱え込んでいる心理的ストレスが少しでも軽減し、子どもだけでなく家族全員が将来に希望を持って生活できる社会を実現したいと考えています。
今回の助成事業では、保護者向け交流イベント・座談会や家族全員で参加できるイベントを開催して、子どもたちだけでなくご家族全員が笑顔になれるよう、そしてレスパイトケアにつながる事業を行ってまいります。
なお、本助成事業の進捗や活動報告は随時、ホームページ等を通じてご報告いたします。