小児がんや心臓病などに代表される慢性疾病を抱える子どもたちは、長期にわたる治療や入院が必要な場合があり、体調や感染症対策のために学校へ行けない時期や、同世代の友達と同じような経験や体験ができない空白(ポケット)の期間が生まれることがあります。
そのような病気によって起こる様々なポケットを埋めるべく支援(サポートしたい)というのが私たちの共通の思いです。
病気の治療と日々向き合う生活と言うのはとても息苦しく辛い毎日になります。
そんな子どもたちを病気の治療以外の社会的なことでも苦労させないために何ができるでしょうか。
私たちの支援を通じて、子どもたちやご家族は同じように病気と向き合い、生活をおくる仲間と出会い、理解し寄り添ってくれる人たちがいることを知ります。
「ひとりじゃないんだ」と思えるようになります。
その思いは、病気を治療していくためのエネルギーとなり、さらには活動を通じて「僕は・私はこうなりたい」と、自分たちの未来を信じて考えていける。そういった力にもつながっていきます。
ポケットサポートは「病気を抱える子どもたちが将来に希望を持って暮らせる社会」をビジョンとして、3つのミッションに取り組んでいます。
1つ目は病気の子どもたちが入院中でも自宅で療養していても、子どもらしい時間が過ごせるよう安心して学びや体験ができる環境を作る。
2つ目は当事者や専門家たちとともに、困難を抱える病気の子どもたちや家族の生きる力を育む。
3つ目は子どもたちに関わる人をつなぐコーディネートを行うと共に、理解者や支援者を増やしていく、人や気持ちをつなぐ。
病気を抱える子どもたちを取り巻く、社会課題を解決するには1つのNPOだけではとても難しいことです。
そのため課題解決に取り組むべく、医療、教育、行政、企業や地域など、多くの支援者や理解者らとネットワークを構築しながら、手を取り合って、岡山の地域から病気を抱える子どもたちの支援を発展させていきます。