【Yahoo!基金】入院中の子どもたちの「生きる力」を育むオンライン学習環境整備事業

yahoo基金に助成いただきました 新着情報

この度、Yahoo!基金が実施する新型コロナウイルス感染症『医療崩壊』防止活動支援プログラム第2回の助成先に採択いただきましたので、ご報告いたします。

着々と準備が進んでいます!

購入した機器を開封してテプラで備品管理ラベルを貼り終えました。また、すべてのiPadに保護フィルムやカバーを取り付けました。商品を並べると、黒の割合が多い!

入院中の子どもたちの「生きる力」を育むオンライン学習環境整備

新型コロナウイルス感染拡大防止のため保健所との協議により入院中や自宅療養中の子どもとの対面活動中止や、病棟の面会禁止などの措置で、緊急事態宣言の解除後も子どもたちの学習支援・交流支援活動を再開できていない状況が続いています。

病院内にある院内学級も休校となり、子どもたちの「学ぶ意欲・生きる力」を高める取り組みが何かできないか模索し、YouTubeライブ配信による学習講座配信、テレビ会議システムを利用した支援員や同世代との相互交流を4月から試験的に開始してきました。

これまで支援活動に訪問していた医療機関の医師や看護師からも、この時期だからこそ学習支援や同世代との交流などを必要としている子どもたちをオンラインでつないで欲しいという意見が寄せられています。

ポケットサポートでは平成30年度より岡山市から「岡山市小児慢性特定疾病児童等相互交流支援業務」を受託して、入院中や自宅療養中の子どもたちが、療養による学習空白や体験・交流の不足を補うため、支援拠点(事務所)を開放した交流スペースや岡山市内2カ所の小児病棟に訪問して活動を実施しています。

入院中の子どもたちは家族・きょうだいや学校の友達と離れた生活になることで孤独や精神的ストレスを感じています。「友達と同じように勉強したり遊びたい」という、子どもらしい当たり前の子ども時間を保障するためにも、今回のオンライン教育環境整備は必要不可欠です。

また、心理的な面でも病室に閉じこもっている子どもたちがテレビ電話を使った会話や学習で笑顔になれる瞬間は自己肯定感や自尊心を高め、治療や学習への前向きな意欲にもつながると考えています。

オンライン学習環境整備

医療機関に貸し出すためのiPadや、画面上のやりとりで学習指導の質を向上させるための液晶ペンタブレット等を整備します。

医療機関での調整が完了次第、6月より毎週1回程度、病院と支援拠点(事務所)をつないで交流や学習支援を行います。利用者に関しては入院状況や体調により異なりますが、各日1~3人程度(1人30分程度)を想定しています。

オンライン学習コンテンツ配信

主に小学生~高校生を対象にクイズ等を取り入れながら楽しく学習できるコンテンツを企画してYouTubeライブ配信します。生配信では質問や感想をチャットに書き込むなど全国の友達と同時に学習を楽しむ機会となり、仲間と交流する機会にもなります。

さらに、録画編集したものを後日YouTubeに投稿し、ライブで視聴できなかった子どもたちがいつでも楽しめるコンテンツを作ります。月1回程度の頻度でコンテンツを制作して配信予定です。これまでのYouTube配信結果から各回、約200名の視聴を見込んでいます。

今後のスケジュール

~ 入院中でも子どもたちの学びをとめないために ~
  • 6月
    医療機関と支援拠点(事務所)をオンラインでつなぐ試験運用

    医療機関や岡山市保健所と連携しながら、入院中の子どもたちが安心して学べる環境づくりの構築を始めていきます。

  • YouTubeライブ配信
    「みんなで七夕飾りを作ろう/七夕のおはなし」(仮)予定

    入院中の子どもたちや自宅療養中の子どもたちが家族と一緒に楽しめる七夕飾り作りなどの工作講座をYouTubeにて生配信します。ライブ配信に必要なカメラなどを本助成により購入します。

  • 7月
    オンライン交流&学習支援の本格始動

    本助成にて購入したiPad6台を医療機関へ貸出を行い、入院中の子どもたちと支援員やボランティアが交流したり、学習支援を拡充していきます。

  • 8月
    YouTubeライブ配信「オンライン夏祭り企画(企画中)」予定
  • 9月~
    引き続き、オンライン学習環境の整備を進めていく