ポケットサポートでは病気を抱える子どもたちが入院中でも自宅療養中でも学校の友達と同じように安心して学べる機会の実現を目指しています。このページでご紹介する「双方向WEB学習支援事業」はインターネットのテレビ会議システムを利用して、入院中や自宅療養中の子どもと学習支援ボランティアが一緒に学習できるようベネッセこども基金様の助成金を有効活用させて頂き、設備等を整え運用をしております。
復学直後の中間テスト対策を一緒に頑張りました(中学生)
長期入院治療後に、新学年から原籍校に復学をした中学生に双方向WEB学習支援を行いました。入院中は院内学級で学習の遅れを取り戻すため、一生懸命に取り組んでいましたが、検査や治療によって院内学級に通えず十分に理解できていない単元がいくつか存在していました。
学習支援ボランティアが3人1組となり、スケジュール調整をしながら中間テスト前の週1回1~2時間ずつ、双方向WEB学習支援で心理的ケアを含めた指導を行いました。最初は不安から「中間テスト受けたくない」と言っていた中学生も、大学生ボランティアとの関わりの中で「中間テスト頑張ってみる」と意欲的に挑戦してくれました。テレビ電話だけでなく、テスト応援ハガキを郵送するなど積極的な働きかけを行い、現在は順調に復学が進んでいます。
クラスの友達と一緒に学校行事に参加しました(小学生)
長期入院治療中の小学生へ、双方向WEB学習支援の機材やネットワークを活用して、小学生の時にしか体験できない一度きりの思い出作りを行いました。Youtubeの限定ライブ配信(生中継)を活用して、学校行事をカメラで撮影しながらインターネットを通じて、子どものiPadだけ生中継の映像を配信しました。録画の映像ではなく生中継で見ることができるため、学校の友達と同じ瞬間に、同じ目線で学校行事の雰囲気を味わうことができたと喜んでくれました。友達と同じ瞬間に笑ったり、拍手をしたり、場所は離れていても、見ている映像は同じ。インターネットを活用することで「距離」という課題を解決してくれました。今後、入院中や自宅療養していても、始業式や終業式、学習発表会や遠足などにも生中継で参加できるような支援を行いたいと考えています。
学習支援ボランティア研修を実施
双方向WEB学習支援はパソコンやiPadを活用して行うテレビ電話が基本となり、対面での学習支援以上に学習支援者のスキルが必要になります。パソコンモニタに表示される子どもたちの表情を確認しながら、一緒に問題を解き、解説を行う必要があります。さらに体調面の配慮も必要なため、双方向WEB学習支援に関わる大学生ボランティアは、対面での学習指導経験が豊富なスタッフを選抜して指導しています。
各種運用コーディネートを担当
保護者や先生方から「授業を中継したいけど機械に詳しい先生がいない」、「自宅のパソコン設定ができない」などご相談を多くいただきます。ポケットサポートでは、これから学習支援を受けたいご家庭や、学校行事を中継したい学校にお伺いして最適なプランをご提案し、さらに各種連携を行う運用コーディネートも担当させて頂きます。お気軽にポケットサポートまでお問い合わせください。
各種情報通信機器で柔軟に対応
ポケットサポートでは様々な学習支援ニーズや学校行事のイベント中継に対応できるよう、パソコンや音響設備を揃えています。インターネット環境がない会場でも、モバイルwifiを利用してインターネット中継を行うことができます。必要な機材やソフトウェアの選定、初期設定、通信テストなども専任のポケットサポートICTプロデューサーがヒアリングから会場下見、当日テストまでサポートさせて頂いております。
お問い合わせ先
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