子どもたちやご家族が抱える学校生活や将来への不安や悩み 同じように話してくれるかな?」「病気のことを友達にどう説明しよう?」と不安や心配なことが多くあります。その他、食事や運動の制限によってストレスを抱えている子どもたちも多く見られます。また、「これ以上、自分の病気のことで、お母さんやお父さんに迷惑をかけたくない」と悩みを抱え込んでしまうこともあります。入院中には友人関係や体力、治療の影響からくる感染しやすい状態など、様々な不安や焦りが現れ、復学後に不登校になるケースもあります。 子どもが病気になり、治療のため入退院を繰り返す生活の中では、「学校の友達は入院前と病気の子どもたちは将来の不安を感じつつも、毎日の学びが必要だと理解しています。 ご家族も「心配や不安なことを、どこに相談してよいかわからない」といった思いがあります。寄せられる相談をまとめていくと、「病気が治らない→勉強も仕事もできない→就職できない→結婚できない」といったように負の想像の連鎖が生じています。この状況がいつまで続くかわからないという不安が最も大きいのです。 病気の子どもに関わる人たちは、子どもたちの感じる不安の種類を知り、「これに不安を感じているんだね」と共感することが重要です。これにより子どもたちは安心感を得て、それが治療や学習に取り組む意欲にもつながっていきます。子どもたちが「自分が不安に思っていることをわかってくれている人がいる」と感じることが、最も有益な支援につながるのです。 2
元のページ ../index.html#3