病気療養児の家族・支援者向けサポートブック
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学校現場の先生方とともに病気療養児を支える多職種連携 ★早島支援学校HP https://www.hayasima.okayama-c.ed.jp/ ないと感じる中、闘病中の子どもたちは未来を諦めそうになることがあります。しかし、7ページに記載している支援事例紹介には、病室での卒業式中継や、院内学級や自宅療養中の交流を通じて復学を果たした例があり、これらは子どもたちの「学びたい」「友達と交流したい」という願いを周囲の関係者たちが連携して実現させてきたものです。私たちの知らないところでも、病気と向き合いながら日々を過ごす子どもたちが、充実した学校生活を送っているのは、家族はもちろん、校長先生や担任の先生、養護教諭の先生やクラスメイト、主治医や医療スタッフ、みんなが「多職種連携」を実践してきた結果に間違いありません。まだ知られていない好事例もあると思っています。 ●岡山県教育委員会特別支援教育課より はならない子どもたちにとって、「友人や教師とつながっていること」や「学びを継続すること」など学習機会の保障、教育的支援や配慮は欠かせません。 教育サポート窓口」を開設し、市町村教育委員会や学校、保護者に対する相談対応をしています。また、復学に向けたサポートのため、専門家チームを在籍校等に派遣しており、この専門家チームの一員としてポケットサポートにもご協力いただいています。 の学習保障が着実に進んできています。病気療養中の子どもたちが、学校とのつながりを維持し、学びを継続することで、より良い「今」と豊かな「将来の生活」を実現できるようにこれからも支援を進めていきます。 病気と治療によるつらさや、自分は何もでき病気等のため長期の入院や療養をしなくて県教育委員会では、病気療養児に対する支援として、2018年度から当課に「長期療養児コロナ禍を経て、各学校における遠隔授業で本サポートブックをご覧いただいた先生方も成功事例を共有していただければ幸いです。私たちがつながり、発信して広がっていくことが、今まさに頑張っている病気療養児の未来に希望をつなぐ一助となるでしょう。 ●岡山県立早島支援学校病弱部より 早島支援学校は、県下唯一の病弱部を設置する特別支援学校です。そのセンター的機能として、病気療養が必要な児童生徒や保護者、原籍校の担任の先生方が一人で悩むことがないよう、指導・支援の方法、関係機関の紹介や情報提供を行っています。 本校でもICTを活用し、家庭と学校をつなぎ、登校することが難しい児童生徒の授業に取り組んでいるところです。学校や家庭の実状に合わせてより適切な方法を一緒に考えましょう。 「治療のために学校に行けない。勉強が遅れるのが不安…」「友達に会いたい」このようなお子さんの思いを、保護者の方や原籍校の先生方と一緒に解決(応援)していきたいと思っています。ぜひ、お声掛けください。 14 病気療養児多職種連携ネットワークメンバーからのメッセージ

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